フォース(火星戦線・木星継承戦争)

今日は『電脳戦機バーチャロン』シリーズから
電脳戦機バーチャロン フォース』より、
光吉猛修で『Conquista Ciela』をお送りいたします。
彼は、セガの社員で『日本一歌のうまいサラリーマン』で有名です(笑)

2001年10月にアーケードゲームとして稼動開始。
通称『フォース』または『VO4』。
ロゴマークはアラビア数字の「4」であるが、これは4人対戦の意味の「4」であり、
実際のシリーズは3作目である。(ただし、オラトリオ・タングラムをVer5.2/5.4系とVer5.66で分け、
フォースを4作目とする見方もできる。)
前述の通り1対1の対戦だった前作とうってかわり、2対2の最大4人対戦となる。
アーケード版では、当時の対戦ゲームとしては珍しい磁気カードによる継続プレイシステムを採用している。
このカードには名前、使用中の機体、戦績、ゲーム状況、オプションの記録が行え、
カードの発行と内容確認は別の「VO4ターミナル」と呼ばれる筐体で行う。
このカードを作らないと大半の機体が使えない。
使用基板が高価なSEGAHIKARUで、大型筐体のみ出荷され、
1P&2P、3P&4P、ターミナルが必要であったため、設置スペース及びコストの関係上導入した店舗が少なかった。
一方で時間経過とともにインカムが落ちて撤去された筐体が、
発売当初は設置されなかった別の地域に運ばれて稼動・再燃するといった現象も起きた。
現時点でバーチャロン・シリーズのアーケード最終作であることもあって、
単一タイトルとしては非常に息が長いゲームとなっており、2010年時点でも一部の店舗で稼動している。
2010年12月22日にXbox360版の発売が予定されている。
アーケード版稼働開始9年目にしてようやく家庭用に移植されることになった。
シリーズ15周年を記念し、シリーズを総括する内容のサウンドトラックや冊子を同梱した限定版も発売される。
アーケード用としての初期型は
M.S.B.S. Ver. 7.5が2001年10月に稼動開始。
しかし、バージョンによっては通常数回〜十数回のプレイごとに発生する機体支給が、
プレイするごとに毎回発生するバグ(通称「支給祭り」)が存在したためか、
翌2002年2月にM.S.B.S. Ver. 7.6にバージョンアップ。
これにより、747テムジンの追加、707テムジンが基幹機種から外される。
さらに、同年4月23日、アファームドT、景清、ガラヤカ、10/80adv支給期待として追加された、
M.S.B.S. Ver. 7.7がバージョンアップした。

ストーリーは…
新たな限定戦争市場として火星が脚光を浴びるようになり、
地球圏における覇権争いからスピンアウトしてビジネスチャンスを
うかがう企業国家「アダックス(※1)」が主体となって「火星戦線」が形成された。
熾烈を極める火星戦線は、そのままであれば惑星型コロシアムとしてのみ人々の記憶に
残るはずだったが、マーズクリスタルの発見がすべてを変える。
活性レベルが閾値を越えたマーズ・クリスタルは、木星圏に散在するクリスタル群に影響し、
VCa8年、これらが共振することによって生成されたゲート・フィールドから異界の破壊者アジムとゲランの侵入が確認された。
火星戦線のイニシアチブ、木星圏の利権争い、そしてアジム等の戦闘結晶構造体の撃退等、
一連の抗争は互いに絡み合い、混迷の度合いを深めていく。
後に「木星継承戦争」と呼ばれるようになったこれらの騒乱は、やがて打撃艦隊「フォース」の木星進駐へと発展し、
人類の命運を決する一大転機となった。
木星継承戦争の泥沼化等の事態を憂えたオーバーロード、アンベルIVは、
独自に火星圏から兵力を抽出、打撃艦隊「フォース」を編成して木星圏へと差し向ける。
アイデルスター級強襲艦を中核とするフォースは、高精度超長距離定位リバース・コンバート技術に基づく
VR運用を可能としており、アジム邀撃の切り札となりうる存在だった。
事実、VCa8年、木星圏に到達した彼らは緒戦で大きな成果をあげたのである。
しかし、彼らの活動が歓迎されることはなかった。
特に、木星圏に権益を持つ反フォース勢力は、戦闘結晶構造体の撃退については傍観する一方で、
アンベルIVの奔放な言動を槍玉にあげて艦隊の活動停止を求め、VRによる攻撃で彼らの作戦行動を妨害さえした。
木星圏にて孤立無援、過酷な戦いを続けるフォース。
だが、艦隊を統べるアンベルIVは謳うように宣言する。
”The Fourth is The Force ! ”
すなわち、第四とは力 なり
懼るるなかれ、汝が未来は拓かれたり!

※1:オラトリオ・タングラムでのVOK系列の成功により地球圏最大のVR生産プラントとなった。
VCa6年、火星に新たなプラントを設立し、自らの名称をアダックスへと改名する。
限定戦争に最も熱心なプラントであり、開発・生産・販売・新規市場の開拓などを積極的に行っている。
しかし、10/80のライセンス生産を強要される、第2世代型MBVの開発を実績の無いリファレンスポイントに奪われるなど
陣営の宗主プラント「フレッシュリフォー」に数々の嫌がらせを受けている。
火星戦線ではいち早く第3世代型VR「VOX系列」を投入し優位に立つ。また、第3世代型ライデン系列の開発も行ったが、
これはデッドリーダッドリーの生産ラインを引き継ぐ形で第2世代型ライデンを生産した実績を買われての事である。